帝都・闇烏の事件簿1
- 作者: 真瀬もと,夏乃あゆみ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2004/03/10
- メディア: 文庫
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長閑な話と言えば聞こえは良いが、間延びしている印象で、おまけにシリアスに畳み掛けるべき場面に何故かユーモアが挿入されるものだから、緩急無しのストーリーがだらだらと進んでいるように思われてしまう。構成や時代的要素、小道具は面白くなりそうなものばかり採用しているし、振り返ってみるとストーリーがつまらないわけでもないのだから、これはひとえに文章力の問題ではないか。二分の一の枚数で収めてくれれば、出来も数段良くなったはず。
あと、割と濃い目の性格設定なのに、キャラクターが魅力的に感じられないのも謎。薄い膜を通して見ているかのように、迫り来る存在感が感じられない。2巻で多少なりとも改善されていることを期待。