ヴェアヴォルフ オルデンベルク探偵事務所

ヴェアヴォルフ‐人狼―オルデンベルク探偵事務所録 (C・NOVELSファンタジア)

ヴェアヴォルフ‐人狼―オルデンベルク探偵事務所録 (C・NOVELSファンタジア)

つまんねー。
ミステリとしては、ナチみたいな軍が出てきて(舞台は架空のドイツ)その軍と深く結びついているマッド・サイエンティストが出てきて人狼が出てくるので「さあもうみんな判ったねー?」というくらい真相がバレバレだし、ファンタジーとしては人狼が出てきてゴブリンが出てきて叫ぶ髑髏が出てきて吸血鬼が出てきて「アメージング・グレース」が出てくるとなると、「なんでもあり」と感じて嬉しがるか「架空世界の秩序的構築を考えるつもりすら無いのでは」と思うかは人それぞれかも知れないが、自分は後者の立場からひたすら呆れた。虚実も年代も国柄もバラバラだし。
どうもこの作者、鮎川哲也賞の最終候補に残ったことがあるらしいという情報から手にとってみたが、創作者としての姿勢に疑問を感じただけに終わった。